
毎日毎日、必死に介護しているのに周囲から心ない言葉をあびせられることがあります。
介護は実際にやってみないとその大変さはわかりません。
しかし、実際には手を貸さない身内や親戚ほど介護について口を出したがります。
このような時、介護者はどのように対応すれば良いのでしょうか?
目次
相手は善意のつもり
介護は毎日毎日つづきます。
それなのに、年末年始などに顔を出した時だけで、本人(要介護者)の状況を判断し、意見してくる身内や親戚がいると介護者は大きなストレスがたまります。

ねえ!そのやり方じゃ効率悪いよ!

ムッ・・・
このように、「~はこうしたらいいのに」と言われてしまうと介護者にとっては非常に不愉快ですよね。
しかも、口を出してくる方は、善意で言っている場合が多いのでとてもやっかいです。
※つい腹が立って反論してしまうと・・

ほっといてよ!よくわかってないくせに!

なによ!こっちは良かれと思って言ったのに!
このように身内との関係が余計にギクシャクしてしまうことになりかねません。
堂々とする
「介護はこれが正しい!」という正解なんてありません。
自分がきちんとやっているという自信があれば堂々としているのが一番です。
では、具体的にどのように対応すれば良いのでしょうか。
反論せずにポジティブに受け止める
相手側が善意のつもりで言ってきたのならば、そのことを察して、反論にパワーを使わず別のことに使いましょう。
つまり、現状を知ってもらうチャンスだと受け止めて、実際の状況を率直に話します。
善意で忠告してくれた身内ならば、きちんと話せば理解してくれるもの。
そのためには「いい格好」はせずに弱音を吐くことも必要です。
(参考記事)
わりきって受け流す
中には善意ではなく、介護者が本当に傷つくことを言ってくる人もいます。
そのような場合は、「無責任な人が実態を知らずに何か言っている」と割り切りましょう。
適当に聞いているフリをして、受け流すことです。

うんうん、そうだね~
介護者はケアマネージャーに愚痴をこぼす
言葉は時として鋭利な刃物と同じように胸を傷つけます。
そのようなときはたとえ受け流したつもりでも、傷口が癒えることはありません。
介護する気持ちを深くわかってくれる介護仲間や、ケアマネージャーに痛みを聞いてもらいましょう。
痛みに共感してもらえるだけで、グッとラクになることができます。
耳を貸さず、吐き出して、ため込まない
周りからの理不尽な批判に対しては・・
耳を貸さずに適当に受け流し、そして信頼できる人に吐き出して、心に溜め込まないことです。
時にはぶち切れてしまうのもありでしょう。
決して、「自分はまだまだダメなんだ」と批判を真に受けて追い詰めてはいけません。
もしも自分を客観的にみれなくなってしまったときは、とにかくできるだけ早く信頼できる人に相談しましょう。
強い介護者でいる必要はありません。

私は私のままで・・
そう、自然体のままで良いのです。