
介護をする上で・・
同じ状況で、同じことをして、同じことを言われても、その受け止め方は個人個人ちがいます。
介護でストレスをためないようにするには、自分の考え方のクセを知り、客観的になることが必要です。
では、くわしくみていきましょう。
考え方ひとつで大きく変わる
たとえば、あなた(介護者)が一生懸命作った料理を本人(要介護者)がほとんど食べずに残してしまったとします。
このときの受け止め方として・・
「美味しくなかったのかな」
「私に不満をぶつけているのかな」
と思ってしまうよりも・・

食欲があまりないのかな・・
このように考える人の方がストレスはたまりませんよね。
起こる物事は変えられないが考え方は自由!
私たちは生きていると、たくさんの束縛の中で生活しているように感じることがあります。
しかし、完全な束縛など存在しません。
なぜなら・・
起こる物事は変えられなくても、どのように考えるかは自由だからです。
ですが、長年の経験や、ずっと暮らしてきた環境の影響で私たちは自分の考え方のパターンを気づかないうちに作り上げてしまっています。
せっかく、どのように考えるのかは自由なのに、一定のパターンに決めてしまっては本当の束縛になってしまうでしょう。
そうならないためにも自分を客観的に眺めて、考え方のパターン、つまりクセに気づくことが大切なのです。
介護でストレスをためる考え方のクセ
では、どのような考え方がストレスをためてしまうのでしょうか?
■悲観的
「もうダメだ」
「もし~なったらどうしよう」
などと、まだ来てもいない未来について不安になる考え方。
■完璧主義
なんでも自分が納得するまで100%を目指す考え方。
■他人と比べる
自分と他人を比べて評価する考え方
■おおげさにとらえる
悪いことがおきると、たとえ些細なことであってもおおげさにとらえる考え方。
■自己否定
つねに自分を否定して、自分自身を追い詰める考え方。
これらは介護だけでなく、生きていく上でとても息苦しくなってしまう考え方です。
自分の考え方のクセを自覚する
自分がストレスをためてしまう考え方をするからといって責めることはありません。
その考え方のクセに気づくことが大切なのです。
自分の考え方のクセに気づけば、ストレスをためる前にブレーキをかけることができるからです。

またいつものクセが出ちゃった・・・この考え方はやめよう
このように自分の考え方のクセを自覚することで、良い考え方へ軌道修正することができるのです。
辛いときは自分から離れよう
介護は肉体的にも精神的も大変です。
ときには、たまった疲れから、おこる物事すべてが辛く思えてしまうことがあるでしょう。
そんな時は、自分から離れてみましょう。
自分を客観的に見つめ、ストレスをためる考え方のクセが出ていたらそれをそのまま認め受け止めます。
「ああ、自分はこんなふうに考えているんだな」
このように自分を責めずに、ただ単に受け止めてあげます。
そして、
自分が運転するクルマの助手席に乗ったつもりで、走る方向をナビゲートしてあげてください。

大丈夫!そのまま真っすぐ走って!
どんなことがおこっても、考え方だけは自由です。
ならば、良い考え方の道に進んで、ストレスをためないラクな方向に行きましょう。