社会と繋がりながら介護を続けていく

自宅介護を始めると思っていた以上に自分の時間がとられてしまうことに気がつきます。

そのため、必要な用事があるとき以外は外出が減ってしまい自宅に閉じこもりがちに。

とくに、仕事をやめて介護に専念する道を選んだ人にとっては社会との繋がりがなくなり、孤独感に悩むことが少なくありません。

同居している家族がいても孤独感は減らないもの。

なぜなら、家族以外の人との交流は社会との繋がりを保つことでもあるからです。

では、くわしくみていきましょう。

社会から孤立すると気力がなくなる

間は他人との交流で活力が生まれるようになっています。

また、社会と繋がりがあるということは、適度な緊張感と刺激をもたらしてくれます。

そして、何よりも介護でたまった心身の疲れを解放してくれる効果があります。

ですから、時間がないからといって自宅に引きこもってしまうのは良くありません。

介護者(泣く)

最近、用事以外ずっと外出してない・・友達にも連絡していない・・

できる範囲で繋がりを持つ

では、社会との繋がりを保つためにはどうすれば良いのでしょうか?

とはいっても、そんなに無理することはありません。

自分のできる範囲で良いのです。

■自由な時間にブラッと外出

介護に追われていても家族の協力や介護保険サービスを利用して、自由な時間を作りましょう。

あてもなくドライブしたり、また自分のための買い物や、外食を楽しむのも良いですね。

お店の人との交流も立派な社会との繋がりです。

■友達づきあいを続ける

気心が知れた友達との付き合いは継続させていきましょう。

外出できないときでも、電話やメールなどで繋がりを保つようにします。

■近所付き合いを積極的に!

介護はひとりでは抱えきれません。

とくに認知症が重なっている場合は、日頃の近所付き合いが大切です。

町内の行事には積極的に参加して人間関係を築いておきましょう。

■新しいことにチャレンジ!

自宅介護がスタートしても、それはあなたの人生の一部になっただけにすぎません。

ですから、やりたいと思っていたことは後回しにせずにチャレンジしましょう。

自宅だけでは得られないことがたくさんある

社会との繋がりを保つということは、家族以外の人との関係を築き上げていくことでもあります。

しかし、もっと気楽に考えていきましょう。

●お気に入りのお店で買い物をする

●お気に入りのカフェでお茶をする

●映画を観に行く

●図書館に行く

●日帰り温泉に行く

これら、ひとりだけの行動に思えてもきちんと社会と繋がっています。

介護者(ほ)

今日は〇〇温泉の露天風呂に行ってみよう

まずは自宅に引きこもらないこと。

外の空気が介護の疲れを癒し、家族以外の他人との交流がさまざまな介護の悩みを発散させてくれるのです。